町中を歩いていて、金木犀(きんもくせい)が香ってくる季節となりました。普段は全く気にも留めない道路沿いの木が、こんなところにも金木犀があったんだなあと、足をとめさせます。毎年、2~3週間ほどの短い期間ですが、この金木犀の香る時期は、とても楽しみな季節です。

トイレの芳香剤に使われたことがあるせいか、子供の頃、小学生の間では”金木犀の香り=トイレのにおい”という図式がなりたっていました。さらに私の通っていた学校では、誰も使わない外のトイレがあり、その入口の前に金木犀が一本生えていました。そんなことから、”金木犀の香り=トイレのにおい=くさい!!”となり、せっかく金木犀の花が咲いても、子供たちから「トイレの臭いだ、くさい~」と言われていました。今考えてみると、オレンジ色のかわいい花を咲かせ、いい香りを放つ金木犀に対して、ひどい偏見だったなあと思います。

今年は、金木犀を使った食べ物やお酒を探して、”食”からも金木犀を楽しんでみたいなと考えています。